家父長制と我が家

家長権とは、「家族と家族員に対する統率権が男性たる家父長に集中している家族の形態」と言うらしい。私は一時期社会学の本を読んでいて、この概念を知っていたのですが、いまいちピンとこなかったんです。こういう事ってありますよね?「情けは人のためならず」という言葉も、優しくすればするほど相手が図に乗って手がつけられなくなっった、という経験から、私は「優しさも間違えば相手のためにならないんだな」と悟り(?)ました。(ちょっと違ってたらすいません)。さて、我が家ですが、ある時、「主人は専業主婦である私を軽視している」という事に気がつきました。いつから軽視していたのか知りませんが(にぶいので)そのきっかけは、息子、娘も軽視し始めたからからです。さすがに3人からされれば嫌でも気がつきます。その時にパズルのピースがはまったように感じました。「あ、主人が軽視しているから、それにならって子供達もやっているんだな」ということに。まさに統率権の家父長に集中している!私も黙っていません。これはコツがいるんですが、結婚して15年、主人を観察し続けていたので、痛いところを少しずーつ否定していきます。そうすると「何か悪いことしたかな?」と思ったみたいですね。(わかりやすい人)言葉でもアプローチしていきます。「あなたは私をバカにしている」とか。ここは激情してはいけません。まあ、色々ありましたけど、最近は軽視することはあまり無くなりましたね。まったく無くならないのが腹立たしい。ちなみに「家父長制は息子が母親を侮蔑するように育てるシステムだ」というようなことを、上野千鶴子さん(社会学者、東京大学名誉教授)がおっしゃっていました。娘はいずれ私のような立場になればこの思いを味わいます。ウヒヒ。